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Microsoft Edgeは HTML5 Video 再生に優れる


1. 動画ファイルを mp4 ファイルにエンコードする。

入力ファイル: mov、mpg、avi、etc.

  • 入力ファイルの長さ: 27分間分

動画編集ソフト: TMPGEnc Video Mastering Works 6

  • 出力の mp4 スクリーン・サイズ指定: 860px x 480px

出力ファイル

  1. mp4(H.264/AVC)に エンコードする場合。
    • 出力ファイルのサイズ: 516.4MB
    • ブラウザ: Internet Explorer 11 または Microsoft Edge
    • 精細度: 詳細は右の画像または 下の映像で確認する。 =>

  2. mp4(H.265/HEVC)に エンコードする場合。
    • 出力ファイルのサイズ: 316.9MB
    • ブラウザ: Windows 10 の Microsoft Edge
    • 精細度: 詳細は右の画像または 下の映像で確認する。 =>

 => ファイル・サイズを小さくできる H.265/HEVC 形式が有利か?

2. Webページに HTML5 Video センテンスを記述し、2種の mp4 を再生する。

  1. mp4 H.264/AVC ファイルを再生する


  2. mp4 H.265/HEVC ファイルを再生する


  3. Internet Explorer 11 では映像は表示されない。
    Windows 10 の Microsoft Edge は表示可能。

3. Windows 10 に最適な Webブラウザーは「Edge」か。

 Windows 10 では標準の Webブラウザーとして「Microsoft Edge」(以下、Edge)が搭載されている。 初期設定で「既定のアプリ」であり、スタート画面やタスクバーの目立つ位置にピン留めされている(図1)。 普通にWindows 10 を使い始めれば、まずは Edgeを利用することになるだろう。

図1●Windows 10の初期設定では、スタートメニューやタスクバーにEdgeのアイコンがピン留めされている。
開いているウインドウはEdgeの初期画面

 一方、Windows 95以降の標準Webブラウザーだった「Internet Explorer」(IE)も、Windows 7/8.1 向けと同じバージョン 11が搭載されている。 しかし、Windows 10 での IE 11搭載は、後方互換性の保持が目的であり、今後も大きなバージョンアップは行われないという。 Windows 10 の公開前プレビュー版では、IE 11も一時的に機能強化されていたが、公開時点で従来の IE 11に戻したというほどの“後ろ向き”さだ。

 Edgeは、IEにないいろいろな便利機能を備えている。 描画エンジンは、競合する主要な Webブラウザー「Chrome」 「Safari」などと同じ動作をするように機能が追加されている。 半面、ActiveXなど IE固有だった機能は積極的に削除されているので、IE専用に作りこんだ Webサイトの利用は難しい(図2)。

図2●EdgeとIEの位置づけ。 EdgeはIEの方言を排除してWeb標準の仕様を取り込み、IEは後方互換性の維持を担う

IEをメインに使い続けても構わない

 もちろん、Windows 10 でも「既定のアプリ」として IEを指定すれば、IEをメインの Webブラウザーとして使える(図3)。 Edgeが備える目新しい機能は使えないが、これまでのIEに不満を感じなかったユーザーにとっては、それが不満の理由にはならないだろう。 各社の Webサイトが改善され、IEの後方互換性に意味がなくなってから乗り換えるという考え方もある。

図3●Windows 10の「設定」で「システム」から「既定のアプリ」を開けば、標準のWebブラウザーを変更できる

 なお、初期状態のWindows 10 のままだとPDFファイルを、Edgeなら開けるが IEでは開けない。 しかし、「Acrobat Reader DC」(旧称Adobe Reader)をインストールしておけば IEの中でも PDFファイルを開ける。 この点も従来の IEと変わらない。

Edgeの新機能は Chromeより魅力的か

 そもそも、Webブラウザーの新機能に関心のあるユーザーなら、Windows 7/8.1の環境でも、ChromeなどのWebブラウザーを併用していたはず。Windows 10でEdgeが使えるというのは、併用できるWebブラウザーの選択肢が増えたと考えるのが妥当だろう。Edgeでの標準の検索エンジンはマイクロソフトの「Bing」だが、Google検索などに変更可能だ。

 ここでは、Edgeが備える主要な新機能をChromeと比較してみよう。なお、Chromeには「拡張機能」として公開されている各種のモジュールを追加できるので、標準ではなくても、定番の拡張機能で広く利用されているものが多い。Edgeも拡張機能への対応を予定しているが、今のところは使えない。

クラウド経由での「お気に入り」同期

 同じMicrosoftアカウントでサインインしているWindows 10 同士なら、それぞれの Edgeで「お気に入り」や「リーディングリスト」を同期できる。 履歴は同期しない。 Chromeの場合は、Webブラウザー自体に Googleアカウントでログインすることで、さまざまな機器の Chrome同士が同期する。 「ブックマーク(お気に入り)」だけでなく履歴や拡張機能も同期可能だ。

 Chromeの場合は、スマートフォンやタブレットのAndroidでほぼ標準の Webブラウザーであり、iPhone/iPad用のiOS版もあるので、マルチデバイス対応という点でも Edgeより利便性が高い。 一方、Windows 10 Mobile搭載の Windowsスマートフォンとの組み合わせなら、Edgeに軍配が上がる。

Edgeから「Cortana」を呼び出せる

 Edgeでは、Webページでのマウスの右クリックメニューに「Cortanaに質問」という項目が現れる。 Cortanaは、iPhoneの「Siri」と同じ位置づけのパーソナルアシスタント機能だ。 Edgeから利用する場合、音声での対応はないが、Cortanaによるアシストでの検索結果が表示される。 一方、Chromeにはグーグルのパーソナルアシスタント機能「Google Now」がある。 いずれにせよ、これらの機能は発展途上なので、現時点での判断は避けたい。

 Cortana以外での Windows 10 での機能連携としては、Edgeの「共有」ボタンから利用できる「メール」や「OneNote」ぐらいだ。 「共有」で「メール」を選べば、表示中の WebページのタイトルやURLを簡単に送信できる。ただし、ほかのメールソフトを「既定のアプリ」に設定していても、「共有」で起動するのは標準の「メール」アプリになってしまう。 OneNoteについては後述する。

「リーディングリスト」機能を備える

 「リーディングリスト」は、後で読みたいと思った Webページを保存するための機能。 Windows 8/8.1では別アプリとして提供されていたが、Edgeでは Webブラウザー単体でこの機能を備える。 ただ、現時点でオフラインでの閲覧に対応していないので、機能的には「お気に入り」と大差ない。 繰り返し利用するWebページが「お気に入り」、読み物ページが「リーディングリスト」という使い分けだ。 Chromeにはない機能だが、定番の拡張機能「Pocket」などを組み込めば、Chromeでも同等以上の使い勝手を実現できる。

「読み取りビュー」で読みやすい表示にできる

 Edgeの「読み取りビュー」は、ブログやニュース系Webページを、記事本体のテキストと画像だけの表示にする(図4)。 Chromeの場合、「Clearly」などの拡張機能で同様の表示にできる。

図4●Edgeの「読み取りビュー」での表示例。 元のWebページのメインの記事部分だけを読みやすく表示する

「Webノート」が便利ならEdgeを使う

 Edgeの概要が発表されたとき、最も大きく取り上げられていたのが「Webノート」機能だ。 表示している Webページを画像化し、タッチ操作やマウスポインターのドラッグ操作で書き込みやコメント入力を可能にする(図5)。 書き込まれた Webページは URL情報付きの画像として、「お気に入り」や「リーディングリスト」「OneNote」に保存したり、画像だけをメール添付で送信したりできる。

図5 ●Edgeの「Webノート」画面例。 表示中のWebページに手書きし、画像データとして保存できる

 OneNoteは、さまざまな種類のデジタルデータを保存できる、マイクロソフトのマルチデバイス対応アプリ。 Webページにメモ書きして OneNoteにストックできるのは便利そうだ。 しかし、保存されるのは画像化した JPEGファイルとURL情報、ページタイトルの文字だけなので、OCR機能を組み合わせない限り、Webページ中の文字列は検索できない。 また、人気の Webサービス「Evernote」と競合する位置づけなので、Evernoteユーザーは二の足を踏みそうだ。

 以上をまとめると、Webノートに魅力を感じる、OneNoteを活用したい、あるいは Windowsスマホを導入するという使い方なら、積極的に Edgeを選ぶ価値があるというのが、現時点での“正解”なのだろう。

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